2013年7月10日水曜日

PTC Creo Elements/Direct Modeling Express4.0 を使ってみた 06

 えっと前回、「次から本体のモデリングするね!」って言っちゃったんですが、角をもう一本別の方法で、っていうのをすっかり忘れていましたので、先にそちらをやっちゃおうと思います。モデリング本番は次からということでごめんなさいでしたm(_ _)m さて、では気を取り直しまして前回では「プル直線」(=押し出し)コマンドを使って、ワークプレーン(=WP)上に描いた平面図を3次元に引っ張ってモデリングしました(図0.)。

図0. 前回モデリングした ドロイドくんの角


 今回は「プル回転」というコマンドを使ってモデリングをしていきます。文字通り、WP上の平面図を回転させて、その図が通った領域を立体化していきます。そのため、「どの図を回転させるのか」と「何処を中心に回転させるのか(回転軸)」と「どれくらい回転させるのか(角度)」を指定する必要があります。
 それでは作業を進めていきましょう。まずは画面右上、「新規」>「ワークプレーン」を押して新しいWPを作成します(図1.)。今回はそのまま完了ボタンを押して下さい。最初からあったWPのw1に重なったw2というWPが作成されると思います。

図1. 新しいワークプレーンを作成する

 
 続けて、「作図」>「長方形」を選択し、カーソル右下に表示される座標を見ながら、前回「プル直線」で作成したモデルの左横、座標(-5,0)の位置にカーソルを合わせてクリックします。(図2.)

図2. 長方形を作成する(1)


そのままカーソルを左上に移動させて、縦8.5mm、横0.5mmになる所でクリック(図3.) 、黒実線で長方形が描かれたら完了ボタンを押してコマンドを完了します。(図4.) 

図3. 長方形を作図する(2)

図4. 長方形完成!


 長方形は書けましたが、このまま回転させると前回のように先端が丸くない形状になっちゃいますので、あらかじめ断面図を丸くしておいてから回転させようと思います。「作図」>「円」を選択し、先ほど描いた長方形の右上の点から0.5mm下をクリックします(図5.)。座標を見て(-5,8)の地点を選んでも良いですし、先に右上の頂点にカーソルを合わせると、図5.のようにそこからの相対位置を表示してくれますのでそれを見ながら場所を探してもどちらでもOKです。

図5.円を描く(1)


そのままカーソルを右に動かすと円の大きさを設定できるので、半径が0.5mmになる位置でクリック→完了します。(図6.) 今回は左側の縦線に重なるようにカーソルを動かしてクリックするのがカンタンです。

図6. 円を描く(2)


 次は不要な部分をトリム(切り取り)していきます(図7.)。 「2D編集」→「トリム」を選択して、まずは長方形からはみ出した円の右側をクリックします。クリックした線が他の線との交点の部分までで切り取られました。同様に長方形の上辺と、左側の線の上の部分で円の外側の部分、円の左下半分の3カ所をトリムして図8.のような図を作成します。

図7. 不要な部分をトリムする

図8. トリム完成!


 断面図が完成しましたので、「モデル」>「プル回転」を使って立体化します(図9.)。 右側の縦線でクリックして回転軸を選択し、「プル」ウインドウの下の方の「角度」に360を入力して完了を押す(図10.)とモデルが完成します(図11.)。

図9. プル回転(1) 回転軸の選択

図10. プル回転(2) 回転角度の設定

図11.


 これで(角度が違いますが)二通りの方法でドロイドくんの角のモデリングができました。世の中のシンプルな形状はこの2種類のプルを駆使すれば作れてしまうくらい基本かつ奥義wみたいなものですし、呼び方は違えど他の3DCAD・モデリングソフトにも必ず入っている機能なので是非モノにして下さい。
 それでは次回から、今度こそモデリング本番を進めて行きたいと思います。それではまたーm(_ _)m


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