2013年7月3日水曜日

PTC Creo Elements/Direct Modeling Express4.0 を使ってみた 03

 前回で視点をグリグリ変えて違う方向から見たり、拡大縮小させて見やすい大きさで見るなどができるようになったと思います。ところがどうでしょう、じゃあこのあと別の部品を描いて...と思ったときに斜めや拡大しきった状態などだと描きにくいですよね?もちろんもう一度視点変更、平行移動、拡大縮小などを駆使してちょうど良い感じに戻すのは不可能では無いですが、もっと便利なコマンドがあります。


 作業途中にさっきのワークプレーン(WP)に戻りたい!と思ったらメインのウインドウの何も無い辺りで右クリックしてみて下さい※1。下の画面のように右クリックメニューがでたら、その中の「ビュー:カレントWP&フィット」をクリックして下さい。

図1:右クリックメニューを呼び出す

 
図2:カレントWP表示&フィット完了!

カレントWPの正面からの視点で表示してフィット(画面一杯にWPを表示)できました。これでWPに描きやすくなりました。

 この「ビュー:カレントWP&フィット」は非常に便利というか必須でもっとも多用するコマンドの一つになると思います※2。ですが、いちいち右クリック→選択とかまどろっこしい※3のでショートカットキーに登録しておきたいと思います。下の図3のように、「メニュー」→「カスタマイズ」を選んで下さい。すると小さなウインドウが出てきますので、図4のように、グループ「ビュー」、コマンド「ビューカレントWP&フィット」を選択。「新しいショートカットキー」の下の枠内を選んで、割り当てたいキーを押して下さい。図4ではShiftを押しながらQを押して「Shift+Q」という設定にしました。間違えたときはもう一度キーを押せば表示が変わります。最後に「割り当て」を押して保存完了です。「閉じる」を押していつもの画面に戻ったらさっそく設定したショートカットを試してみましょう。動作がしない人は図4に戻って「現在のショートカットキー」に正しく表示されているか確認して下さい。


図3:ショートカットキー登録へ

図4:ショートカットキーの設定画面

 
 ショートカットには特に決まりは無いので自分の覚えやすい用に設定して下さい。ただ、元々設定されている物もありますので重複には注意して下さい(Creo El/DME4.0は重複のエラーを出してくれた気がします)。特に利用頻度の高い物から優先させるのが良いでしょう。たまにしか使わない物はショートカットの時間短縮の恩恵も少ないですし。僕は、直線を引く、円を描く、補助線に変換する、線のトリム、ラインのオフセット、ラインのミラー、寸法記入、接線を引くなど(※4)を真っ先に登録したり、自分のやりやすいコマンドに変更したりしています。特に複雑な物を作ろうと思うと線の数だけでも膨大になりますので小さなことからコツコツ削減していくと効率的に作業できると思います。みなさんもガンガンショートカットを活用して下さい!


※1 別のコマンドの途中などだとでないかも知れませんのでその場合はエスケープキー(ESC)を    押してコマンドを解除してから右クリックしてみて下さい。
※2 CAD使いさんの中には使わない人もいるのかなぁ、少なくとも僕は多用します、スケッチを描く   ときも正面向いてた方が間違いも少なくなると思いますし。 
※3 この辺の感覚はショートカットに慣れてくると分かると思います。右クリックからの選択とか、リ   ボンメニューから選ぶとか、特に操作方法をよく知らないCADなどを使いはじめる時のストレス   たるやハンパないですw
※4 Creo EL/DME4.0にこれらのコマンドがあるかは調べてませんwがまあきっとあるでしょう。


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