2013年11月12日火曜日

Creo Tips - PTC Creo Elements/Direct Modeling Express4.0の使い方(を調べてみた:)02

 では第二回目も張り切って参りましょう、さっそくソフトを触っていきます。前回ではどうやら「パーツ」という要素と「アセンブリ」という要素があるらしい、ということでしたので、そいつらをつくってみることにしましょう。

 図1のように、画面左上の辺り、「Modeling(M)」→「新規」→「パーツ」をポチっとしますと、小さいウインドウがでます。今回は何も考えずにそのまま緑のOKボタンを押すと、元々あったp1の次にp2という部品が作成されました。

図1 パーツをつくってみる。

 続きまして、図2のように、今度はアセンブリを作成してみましょう。「パーツ」の時と同じ感じで画面左上辺りの「アセンブリ」を探します。今度は「アセンブリ」の文字の→の下向きの三角形を押してみると、前回でも見たサブメニューが現れます。その中の「新規」を選んでもアセンブリ(もしくはパーツ)の新規作成ができます。同じようにウインドウが現れますので緑のOKボタンを押すと、今度はメニューの一番上に「a1」という名前のアセンブリを作成することができました。

図2 アセンブリもつくってみる。
さて、またまた前回を思い出しますと、「アセンブリ」=「パーツの集合体」でした、が、今つくったアセンブリには何も入っていないので、アセンブリの中にパーツを放り込んでみたいと思います。アセンブリに含めたいパーツ(今回はp1)を画面左の構造一覧の中からドラッグして、目的のアセンブリ(今回はもちろんa1)の所でドロップします(図3)

図3 アセンブリの中にパーツを突っ込む I

 すると、アセンブリの横に「階層がありますよ」の目印になる+の記号(周りもあるので田の字みたいなやつ)が出てきますので、クリックすると、このアセンブリの構成パーツが表示され、+の記号が-の記号に変化しています。逆に-の記号をクリックすると一覧からパーツ表示が省略されて、アセンブリの名前だけが表示されるようになります。この辺はウィンドウズを使う人なら良くみる操作なので大丈夫でしょう。

図4 アセンブリの中にパーツを突っ込む II

 さて、パーツとアセンブリができあがった(中身は空だけど)ところで、保存してみようと思います。メニューの「ファイル」→「保存(S)」を押すとウインドウが出てきますが....(図5)

図5 保存してみよう
ウインドウ下の方の「ファイルタイプ」を見ても、「パーツ」も「アセンブリ」もありませんねぇ、ちなみに一番下のSTLとVRMLは一般的な3Dデータのファイル形式です。特にSTLは3Dプリンタのプリント用データとして使われます。VRMLは別のCADやモデリングソフトにデータを渡す際に使うといいと思います。もちろん貰う側のソフトがVRMLに対応していればですが。。。3DCADは大丈夫でしょうけれど、CGとかのモデリングソフトは対応してるのかな?ダメな場合はSTLのインポートの方が可能性が高い気がします、ともかくお手持ちのソフトの対応状況のご確認を。
(追記) ちょっと勘違いしてましたので、自戒の念を込めて追記をしますと、VRMLは仮想現実モデリング言語(Virtual Reality Modeling Language)というらしいです、Webブラウザ等での利用を前提につくられた3Dデータとのことで、ちょっと古めの手持ちのソフトでは開くことができませんでした。見るだけならビューアソフトがダウンロードできますのでそちらでご覧頂けます。今後の展開が期待できる形式なのではないでしょうか?なので3DCADならOKという感じでもなさそうです。。。m(_ _)m

 話を戻しまして、ファイルタイプ「環境」はきっとソフト全体の環境設定とかを保存する形式でしょう。「セッション」はこれまで何となくこの形式で保存していましたが、作業全体というイメージでしょうか?「セッション」で保存しておけば、そこまででしてきた作業の続きから次回始めることができる感じです。大枠に「セッション」があって、その下に「パーツ」や「アセンブリ」ぶら下がっている、というイメージでいいのかなぁと思っています。
 では残るは「パッケージファイル」というのがパーツとアセンブリということでしょうか...?保存ウインドウ左上の「選択」とか「すべてのオブジェクト」とかがあるので、ここでもう少し細かい要素を選択して保存する、という感じなのでしょう。では適当な部品をつくって保存してみます。(図6)
 さっきと同じ要領で保存ウィンドウを開き、ファイルタイプを「パッケージ」を選び、ファイル名を入力します。左上の「選択」をクリックして、保存したいパーツを直接クリックすると、さっきの「選択」の横に選択したパーツが追加されます。複数のファイルを保存したい場合はここで複数のファイルをクリックして追加しておく、全部まとめての場合は「全てのオブジェクト」を選択します。保存したいパーツが選択されているかを確認して「保存」をクリックして完了です。

図6 パーツを保存してみる
さて、次はアセンブリ単位での保存を...と思ったのですが、アセンブリを選択して保存というのができないようです、少なくともやり方がわかりませんでした(ToT) 特定のアセンブリだけを保存しておきたい時は、そのアセンブリのみがセッションにある状態にして保存する、という運用が楽なようです(実戦では、その他の要らないオブジェクトを全消去→特定アセンブリのみの状態で「全てのオブジェクト」選択でパッケージ保存→Ctrl+Zで原状復帰、とかでしょうか?)。

(追記) アセンブリ単位での保存ができました!画面左の構造一覧で保存したいアセンブリをダブルクリックするとそのアセンブリが選択されます。その他、ツリーで選択する時にダブルクリックするという場面は今後も出てきそうです。
(更に追記) うーん、どうやらダブルクリックで選択できるのは一つのオブジェクトだけみたいですねぇ、パーツとワークプレーンを一緒に保存、ってのができないっぽいです。。。なので前回の追記で取り消し線引いた部分は復活させておきますm(_ _)m

 と、少々面倒くさいですが、最後の必要な=まとめて管理したい部品だけを選んでアセンブリとして保存しておく、というのには慣れておいた方が良いのではないかと思っています。というのも、Creo Elements Express(製品版はどうなのか知りませんが)では、セッションという管理の下ではアセンブリごとにまとめて操作、みたいな機能があまり用意されていないような気がしているからです(少なくとも未発見です。。。)。セッションの中に取り込まれてしまえば後はパーツ単位での操作が基本になっているのではないでしょうか?であれば、ユーザ側で工夫して、自分が分かりやすい/作業しやすいようにデータを整理しておく必要があると思っています。

 とりあえず現状での管理方針ですが、

1.最小単位として(機能上の)部品+その作成に使ったワークプレーンをセットで保存
2.運用しやすい単位でアセンブリを保存する(セッション上で扱う場合の見やすさを考慮)
3.あるアセンブリ内で設計変更が生じた場合、上位のセッションではそのアセンブリごと消去して、更新したアセンブリで置き換える。
4.アセンブリとパーツは、拡張子が一緒になってしまうので、ファイル名で見分けがつくように名付けしておく

 という感じがいいかなぁと思っています。実際に運用してみてブラッシュアップしていきます、大幅変更も充分ありえますw