2013年11月15日金曜日

Creo Tips - PTC Creo Elements/Direct Modeling Express4.0の使い方(手探り中:)05 パーツ&アセンブリ複写・共有

 ちょっとずつ進んでます、第5回目のCreo Tipsです。今回はCADの中で部品を組み立てていくために必要な分の部品のコピーをつくっていきます。その前に、前回セッションにインポート(「ファイル」→「開く」)したアセンブリですが、ごちゃっと原点付近に集まっていて全部が見えないので一番大きい部品に横にどいて貰うことにします。
 「Modeling(M)」→「モデル」→「位置」をクリックするとサブウィンドウが出ますので、「オブジェクト」をクリックして(緑色になってたらOK)で、オブジェクトを直接クリックします。オブジェクトが選択されるといつもの丸いあいつが出てきますので、こいつの矢印をつまんで移動させます。いつもの通り回転等も可能ですが、今回は画面右側に移動させるだけにします。(図1)

図1 オブジェクトの移動
オブジェクト(パーツ、アセンブリ、ワークプレーンの総称かな?)の移動にはもう一つの手順が用意されています(図2)。右側の構造一覧から、移動させたいオブジェクトをダブルクリックで選択すると小さいメニューが出てきます、がこいつは一旦無視しておいて、3Dビューの中のオブジェクトに再びあいつが現れていますので、例の方法で引っ張り回してやって下さい。

図2 別の方法でオブジェクトを移動させる
どちらの方法でもOKですので、気に入った方法で他の部品が見やすい位置へ移動させておきます(図3)。

図3 移動完了!
それでは部品のコピーをつくっていきます。次は小さな四角い部品がありますので、こいつを構造一覧でダブルクリックして、さっきは無視した小さいメニューを引っ張り出します。この中の右上に「パーツ&アセンブリ複写」というのがありますのでこれをクリックすると元の部品に重なった状態でパーツが複製されますので、やっぱり出てきたまあるいあいつでとりあえず見やすい位置に移動しておきます。(図4) 構造3Dビューの中でも複製されたのはもちろん、構造一覧の中にもコピーしたアセンブリが表示されています(図5)。

図4 パーツ&アセンブリ複写
図5 コピーできました
これで部品が一個コピーされたわけですが、この部品は実はもう一個使いたいのでもう一つコピーを作りたいと思います。ここでちょっと前回までを思い出すと、よく意味のわからない謎の言葉、パーツ・アセンブリの「共有」というものがありました。これもどうやらオブジェクトのコピーをつくるものらしいのですが、まあとりあえず「共有」してみることにしましょう。図4で呼び出したサブメニューの中に「パーツ&アセンブリ共有」がいますので、再び構造一覧から目的のオブジェクトをダブルクリック、今度はコピーした部品を手前に移動させておきます(図6)。

図6 パーツ&アセンブリ共有
さてさて、これで「複写」と「共有」が一個ずつできたわけですが(図6)。。。3Dビュー上はまったく同じに見えますね。構造一覧でみると。。。コピーされた場所が違いますね、複写は構造一覧のルート(一番上)に、共有は共有元のアセンブリの下にぶら下がっています。どうやら複写は独立したものとして管理され、共有は同じ物の集合として管理されるようです。試しに両方に含まれるワークプレーンを消してみると、複写の方は複写元に影響はありませんでしたが、共有した方は共有に含まれる別のオブジェクトにも変更が適用されていました。これで「複写」と「共有」の違いがはっきりしましたね。コピーしたオブジェクトをそいつだけ修正して使いたい時は「複写」、修正等も同じように適用させたい場合は「共有」、ということですね。「複写」の方が特別な場合でしょうし、おそらくソフトのメモリなどリソースのことを考えても通常は「共有」を選ぶのが良さそうです。

図6 「複写」と「共有」の違い
今回の最後に、他の部品をいくつかコピー(共有)してっと(図7)。ネジはもう少し使いますがまあこれくらいにしておいて。。。これまたWPは非表示にしています。が、(WPの表示/非表示の設定は共有オブジェクト間で共有されないので)コピーする度にWPを非表示にするのは少々面倒ですね。。。。やっぱりインポートした時点でそのアセンブリのWPは消去しておくか、少なくともコピーする直前にはWPを消去しておくのが良さそうですね。

図7 必要部品のコピー完了!
それでは次回はいよいよ部品を組み合わせていきまーす(^o^)/~