2013年11月18日月曜日

Creo Tips - PTC Creo Elements/Direct Modeling Express4.0の使い方(手探り中:)06 共有パーツ&アセンブリのヒミツ

 Creo Tips 第6回目です。それではいよいよ、パーツやアセンブリを移動させていきます。普通なら拘束という条件をつけてパーツ同士の関係(くっついている→「一致」とか、並んでいる→「整列」とか)を記録させて、パーツを組み合わせたりしていくわけですがCreo Elements Expressには拘束というのが無さそうです。とりあえず移動させることは可能なので、組み合わせたい部品を移動させて行きたいと思います。
 メニューから「Modeling(M)」→「モデル」→「位置」を選んでサブウィンドウを出します。「方法」オプションの「一致/整列」を選択して、その下に現れるオプションの中から、オブジェクトの選択平面同士を貼り合わせるように移動させる「一致」を選びます。そして、3Dビューで手順④で底になっている面を選択します(図1の方向からでは選択できないので、一旦ビューを移動させて選択します)。次に手順⑤で貼り合わせたい面を選択します。

図1 パーツ&アセンブリの「移動」
  すると、最初に選択したオブジェクトが、次に選択したオブジェクトに一致するように移動するはず...って共有されている部品も動いちゃいました!(図2) 共有されているアセンブリ同士は相対位置が固定されるようですね!これは拘束の代わりに使えそうです。

図2 共有オブジェクトの移動

 ん?でもパーツも共有したら相対位置が固定されるんじゃ?あ、いやでもアセンブリ単位で動かす時は固定されて、パーツ単位で動かす時は(都合良く)固定されないとかなってないかな...ってとりあえずやってみましょう!まずは今共有されているアセンブリを一個削除します。消したい共有アセンブリを右クリック→「削除」でOKです。(図3)

図3 パーツ&アセンブリの削除
次にパーツを共有します。残した方のパーツをダブルクリック&「共有」を選択して、例の丸いあいつが現れますので、消したアセンブリと同じ辺りに移動しておきます。この辺は前回と同じですね。(図4) 更新された構造一覧を眺めてみると、アセンブリの下にパーツとワークプレーンがあって、パーツの下には共有されているパーツの一覧が表示されるようになっています。パーツ共有だと不要なワークプレーンは複製されないのでいいですね。(図5)

図4 パーツを共有する
図5 パーツ共有完了!
同じような手順で、共有されていたアセンブリをパーツの共有に変更します。更新された構造一覧は図6のようになります。また、パーツ共有の際に、個別のパーツを複製しようとすると、その共有されているパーツのグループにパーツが一つ追加されます。逆に共有パーツのグループを共有しようとすると、共有されている要素全体が複製されるので、たくさんのパーツが必要な時は後者のやり方でちょっと楽ができますね。

図6 全部の共有アセンブリを共有パーツに変更
さて、これでパーツを移動させようとすると...おお!パーツ個別で動かすことができます。その上のアセンブリを動かそうとするとちゃんとアセンブリをまとめて移動できますOK!前回までのやり方がイレギュラーで今回の方法が素直で良い方法のようです。
 さて、ちょっと遠回りしましたが、次回からパーツの移動と組み合わせを本格的に続けていきます。